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野ブタ。をプロデュース 第10話

2005.12.18 Sunday 04:12 by abetomo野ブタ。をプロデュース|-|-

ううむ。やはり実質的には9話が最終回だったんだろうな。最初にオンエアで見たときは、この10話はなくても良かったんじゃないかとさえ思ってしまった。ビデオで見返したらまた感想が変わったけどさ。ちょっと最終回に期待しすぎてたのかな?

修二を追って彰まで転校しちゃうのって、ネタとしてはおもしろいけどそんなんアリか?という感じ。あの学ランといい、海で戯れる2人といい、サービスカットとしか思えなかったんですが。あれじゃ「野ブタ。をプロデュース」じゃなくて修二と彰の「青春アミーゴ」だ。

まあでも、オチはアレだけど小ネタは結構おもしろかった。それに呼び名のエピソードや修二とまり子の思い出作り、笑えるようになった信子など、いい話もあったしね。

そうそう、実はずっと気になってたんですよ。信子が、修二と彰を名前で呼んでいないことを。なので、そこをきっちり拾ってくれたのは結構嬉しかったな。でも修二も本人の前では彰って呼んでいなかったとは気がつかなかった。モノローグではいつも彰って言ってたから、てっきり呼んでるんだと思ってた。

で、彰が「下の名前で呼んで」と言ったとき、信子が突然「彰!」と野太く呼んだのには爆笑した。しかも「修二」と言うときは普通なのに、「彰!」は「!」が付くように強く発音してしまうのが可笑しくって。

今回のテーマは、もうズバリ「青春」とか「友情」ということになるのかな。だけど、修二が転校することを知って驚いたクラスの連中が修二を囲んだり、皆で修二を見送ったりする場面はやや興ざめ。いかにも学園ドラマっぽくて、ねえ。きっとあそこにヤンクミが居たらなぜか面白くなっちゃうんだろうけど(番組違)。

修二とまり子のために信子と彰が波の効果音を作ったり、3人でプレゼント交換したり、彰が例の写真を知ってたのに変わらず接してくれたことに修二が気づいたり、修二と信子が互いに感謝する場面なんかはとても良かったので、そこら辺だけでも十分だったなあ。

とまあ、なんとなく最終回は拍子抜けだったけど、全体的にはとても秀逸なドラマでした。こんなに真剣にドラマ見ちゃったのは久しぶりで、なかなか濃い時間を過ごせたと思う。木皿さん、ありがとうー!

さて、以下は細かいところ。

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野ブタ。をプロデュース 第9話

2005.12.11 Sunday 07:12 by abetomo野ブタ。をプロデュース|-|-

9話のタイトルが「別れても友達」だと知って、リアルタイムで見るのがなんとなく怖かったので、わざわざ30分くらいずらして追っかけ再生で観たヘタレな私です。しかも冒頭のモノローグで修二が「道を間違えた」なんて言うから、もうその先観るのやめようかと思っちゃったよ!

いやー、しかしそんな心配はいらなかった。このドラマは、こっちの予想なんかはるかに超えていく。「悪い予感」も忘れるほどの思いがけない展開にぐいぐい引き込まれた。

今回、予想もしなかった場面が3箇所もあって、そのたびに「ええー、そうくるか!」とビックリしてしまった。ひとつは、信子が自らカスミの正体に気がつき、カスミもアッサリ白状してしまった場面。もうひとつは、4人が同じ夢を見てその場所に駆けつけたら人型の跡が出来ていた場面。そして最後は、「あのクラスでもう一回桐谷修二を作る」と宣言した途端に決まった父の転勤。

残り2話かけて悪意との戦いを描くのかと思って覚悟していたのに、まるで最終回かのように決着がついちゃって、アレレあと1話何やるの?と思ったら「転勤」ときたよ。やっぱり修二は転校してしまうのねー。原作(読んでないけど、オチは知ってる)とはまるで方向性が違うけど、それはやはり避けられない展開なのか。

前回、カスミの悪意は一体どこからくるのか?と思ったんだけど、信子に語った動機は嫉妬や嫌悪感という意外に分かりやすいもので、ちょっと拍子抜けした。家までやって来たカスミに対して「何考えてるか分からないコイツが、怖い」とか、屋上で「俺は、怖くて仕方なかった」と修二が語ったときはマジで怖かったんだけどねえ。何のことはない、結局カスミも孤独で寂しい人間だったってことか。表現の仕方が違うだけで、修二とカスミは基本的に同じタイプなのだ。それに気がついたら、あれだけ憎たらしかったカスミがなぜかかわいそうに思えてしまった。

で、今回のテーマは「戻る」だったのかな。信子は修二や彰やクラスの皆の呼びかけで学校に戻り、修二はビデオレターを作ったことで皆との仲が戻り、カスミは「取り返しのつかない場所」から戻ってきた。ついでに言うと、豆腐屋のおじさんも横山先生も「戻ってきた」わけで、相変わらず脇のエピソードまでしっかりつながっていることに感心する。

信子はカスミのことを「許せない」と言ったけど、あの人型の跡を見たときカスミの手を握って「生きてて良かった」と言ったのを見て、きっとカスミのことを許したのだろうと思った。また1つ、信子は成長したに違いない。

そしてカスミのほうも何か感じるものがあったんでしょう。修二が信子の成長とともに変わっていったのと同じように、カスミもこれで何かを乗り越えたんではないかな。教頭と会話したときのカスミの表情からそんなことを思った。

それから、修二もまた山場を乗り越えた。修二が信子のために勇気を振り絞ってクラスの皆に協力をお願いしたこと、それが結果的に修二を孤立から救ったことは、ちょっと感動ものだった。最初に応えたのがタニだったことも心温まる。あのビデオレターは妙に学園ドラマっぽかったけど、結局人の心を動かすのはこういうベタなものなのかもしれない、と思ったら逆にリアルに見えた。なるほど、「人を助けられるのは、人だけなのかもしれない」というわけか。

それにしても、4人が同じ夢を見たのはおもしろかったなー。あれはきっとブタのお守りの力なんだよね?普通だったらそんなバカなって思うところだけど、このドラマでは「猿の手」や「OBの生霊」「ホントおじさん」「不気味な笑い声の九官鳥」など、今までに何度も不思議なものが登場しているので、こういうファンタジックな展開にまったく違和感がなかった。ホント、小道具の使い方が上手いよなあ。

さて、このドラマもあと1話で終わり。悪意との戦いも終わったし、3人の友情も確立したところで、どういう風に終わらせるのか?さっぱり想像つかない。終わってしまうのは寂しいけど、最終回を見るのは楽しみだ。

以下は細かいところ。

野ブタ。をプロデュース 第8話

2005.12.04 Sunday 05:12 by abetomo野ブタ。をプロデュース|-|-

前回の7話が「最も切ない話」だとすれば、今回は「最も心が震えた話」とでもいおうか。くす玉が転げ落ちるシーン(つまり、かなり最初のほう)からずっと動悸がしてて、震えが止まらないような感覚で見ていた。

あのくす玉に象徴されたように修二が転落していくさまは、予想はしていたけどやはり衝撃的だった。しかも転落のきっかけが、友達を裏切ったわけじゃなくて本当に誤解だったのだから辛い。でもその前に、まり子の弁当を食べたと嘘をついたとき、すでに誤解を鵜呑みにされてしまう下地を修二自身が作っていたのだけど。その結果、もはや何を言っても信じてもらえない怖さから、誤解をとくための努力もできなくなって心を閉じてしまう、という流れがとても見事だった。

人気者から一転、シカトされ孤独に過ごす修二の姿は切なかったなあ(修二の背後にそっと弁当を置いていくまり子はもっと切なかったけど)。本当に、学校という狭い世界で無視されて過ごす辛さって並大抵ではないと思う。笑わなくなった修二の表情から、そういう身の置き場のない感じがよく伝わってきた。亀梨なかなか上手いじゃんか。

でもこの孤立って、よく考えたら、「本当のことを言っても信じてもらえない」と思い込んでしまった修二自ら招いた状況なんだよね。吉田くん(石井智也)が真相を問いただそうとしてくれたのに弁解することを拒否したり、彰や信子が巻き込まれることを心配して「俺に話しかけるんじゃないぞ」と先手を打とうとしたり。「もう言葉が通じねえんだよ。俺の言葉は、もう誰にも届かない。信じてもらえないってさ、こういうことだったんだな」と言うけど、周りの言葉が届いていないのはむしろ修二のほうだという風にも見えた。

で、そんな修二の心を開かせたのはやっぱり信子と彰だったんだけど、2人ともそこへたどり着くまでにはちょっとした葛藤があった。

カスミの言動から一瞬修二を疑ったものの、「本当のことなんて誰も分からないの。だったら信じたいほうを選ぶしかないでしょ」という教頭の言葉を受けて修二を信じることにした信子。

カスミが置いていった修二と信子の写真を見てショックを受けたものの、「見なかったこと」にして修二との友情を守った彰。

カスミの暗躍で、彰や信子まで修二から離れていったら救いがないなぁと気をもんだけど、結局それに惑わされず2人とも修二を選んでくれてホッとした。「人に信じてもらえない怖さ」を知って心を閉じた修二は、きっと「信じてくれる人がいる喜び」を知って笑いを取り戻したんだろうな。ラストの、はにかんだような修二の笑顔がすごく良かった。

というわけで、今回のテーマは「信じること」だったのかな。なおかつ、これまでに提示されてきたキーワードがギュッと詰まっていたように思えた。例えば、「噂を恐れるな」とか「本当のことは誰か1人でも知っていてくれれば十分」とか「友情」とか。

それから、嫌がらせの犯人はやっぱり蒼井カスミだったことがはっきりしたけど、その理由が今ひとつ分からなかった。ただ、ネットの感想で予想されてきた「嫉妬」なんてレベルを超えた、「悪意」としか言いようのない理解しがたいものという印象を受けた。そういえば、第1話のラストに「途方もなく暗くて深い、人の悪意というものと戦わなければならない」という修二のモノローグがあったのだ。あれはこういうことだったのかと、ものすごく腑に落ちた。

だとすれば、残り2話はカスミの悪意との戦いが焦点になっていくのかな。もはや3人の信頼関係が崩れることはないと思うけど、どういうオチをつけるのかさっぱり読めない。

さて、以下はいつものように箇条書きですが、今回はテーマ別に分けてみます。

野ブタ。をプロデュース 第4話

2005.11.06 Sunday 09:11 by abetomo野ブタ。をプロデュース|-|-

なんだか、回を追うごとに彰の株が上がってきましたよ!(私の中で)

最初はただ気持ち悪いヤツにしか見えなかったけど、なかなかいいことを言うし、毎回野ブタ人気者作戦を提案してくるし、プロデュース手帳を用意したり、修二よりよっぽどプロデューサーらしいかも。

しかも今回はバンドーの彼氏を殴り飛ばしたり、「野ブタが水かけられるの黙って見てられないの」と修二を脅し(?)に来たり、意外と男気のあるところを見せてくれた。こりゃあ「彰っていいヤツじゃんー」と思うでしょう。


対して修二の印象はどんどん悪くなっていく。まり子の前では「愛っていいね」とか言いつつ内心「くだらない」と思っている修二。その二面性がムカつくっていうか、主人公じゃなかったら本当に嫌なヤツじゃん。縫い物が得意だったり、家事を手伝ったり、家では結構いい子なのに。もっと自然にふるまえばいいのに。


それから、信子。また一歩前進、しかも今度は信子自身が行動をおこして114を乗り切ってみせた。いわばセルフプロデュース?だって、修二は文化祭のとき以上に何もしてないよ!

でも真のプロデューサーは彰だったのかもしれない。前回、信子が義理父に対する気持ちを行動に移したのは彰との会話があったからだろうし、今回「野ブタ。パワー注入」を教えてくれたのは彰だし、直接的ではなくても彰がキーマンになっていると思う。

そして修二も、「人気者を投げ捨ててでも(花を)降らせるつもりだった」と答えを決めていた。最初は「自分の人気を下げてまで野ブタ。を人気者にする気は一切ない」と思っていたのに、考えを変えたのは「あの2人が好きだったから。あの2人といる自分が好きだったから。」だという。

今までは、単に信子が変わっていく様子に影響を受けて修二も変わっていくのかと思っていたけど、その信子に影響を与えているのが実は彰なのだとすると、もっとずっと複雑な描写をしているように思えておもしろい。

野ブタ。をプロデュース 第3話

2005.10.30 Sunday 04:10 by abetomo野ブタ。をプロデュース|-|-

“誰にでもいい顔をする修二”の集大成みたいな回だったな。

あちこちから頼みごとをされて、どれも引き受けて、上手く立ち回って。一見世渡り上手のように見えるけど、こんなこと続けてたら何1つ残らなくて結局は損するだけのような気がする。

修二の弟が作文に書いていた「兄はちゃんとした大人になれるのだろうか」という指摘はすごく的を得てるかも(弟、よく見てるなー)。いや大人っていうか、人間的にヤバイ。不器用でも、人に嫌われても、自分の意志を貫ける人間のほうが自然なんじゃないの。

今回のオバケ屋敷作りって、実は修二よりも信子や彰のほうがずっと自分というものを持っている、そういうことを描いていたのかと。

で、修二もそのことに気がつき始めたらしい。バカにしていた彰や信子がちゃんとしたモノを作ってみせたことにショックを受けて。何もない自分が不安で。

一方で、信子は義父のこととか“モグラ”のこととか、また1歩前に進んだ。その対比がよく描かれていて、おもしろいなと思った。

さて以下は細かいところ。

野ブタ。をプロデュース 第2話

2005.10.23 Sunday 07:10 by abetomo野ブタ。をプロデュース|-|-

制服に落書きされるという、普通だったら最悪のいじめを逆手に取ったプロデュースがおもしろかった。ホントに考え方次第で人や物の見方なんて180度変わるんだといういい例だな。

最初のオシャレ私服作戦もおもしろかったけど、そこで終わらなかったのが良かった。私服が不可になったら今度は落書き自体を流行らせちゃおうという作戦が皮肉で最高。みんな見事に踊らされてて笑った。

かわいい服を着たりセンスいい格好をしたら、どんな人でも魅力的に見えてしまうのは当たり前のこと。だけどそういう見た目の良さなんてのは一時的なもので、どんな格好してても笑える人は笑える。それは自分に自信があるからで、本当に魅力的だったり強い人というのはそういうことなんだろう。

あのアフリカの少年を見てそれに気がついた信子は、少しだけ変わったようだ。たぶんこうやって少しずつ信子は考え方を変えていくんだろうけど、彼女が変わっていく過程で修二のほうも何らか影響を受けていきそうな気がする。

しかし小ネタ多いなあ。ということで箇条書き。

野ブタ。をプロデュース 第5話

1970.01.01 Thursday 08:59 by abetomo野ブタ。をプロデュース|-|-

“ほんとおじさん”に追いかけられてから「野ブタが好き」だと気がついてしまった彰が可笑しいやらカワイイやら。シッタカ(若葉竜也)が信子のことを好きだと知って動揺しまくったり、デートの練習中、修二が信子に触れようとすると嫉妬したり、心配でデートの尾行をしたり、布団をかぶって「恥ずかしい〜」と騒いでみたり。

いやー、見てるこっちのほうが恥ずかしくなるくらい素直なその行動がたまらん。特に山下ファンではないんだけども、このビジュアルで演ってるからというのは大きいかもしれない(何が)。もう本筋とは関係ないところで彰から目が離せません。

さてそれはともかく。今回は「野ブタ。に恋愛をさせよう」という話だったんだけど、Wデートをすることになった当人たち(信子、修二)は本気で恋なんかしていなくて、蚊帳の外に置かれてる彰が本気で恋してるというのがおもしろかった。

でも今回のテーマって実は恋愛そのものじゃないよね。それは表向きのイベントで、本当は修二が今までとは逆の価値観に気がつくことがテーマだったのかと。その過程でたまたま恋愛が描かれていただけで、別に他のことでも良かったのかも(まあ高校生の話で恋愛が全くナシというのも不自然だけど)。なので、シッタカが信子に気があるという展開はかなり唐突な感じがしたものの、そこはそれほど気にならなかった。

で、プロデュースする過程で修二の考えが変わっていく様子はこれまでも描かれていたけど、今回は信子や彰だけでなく、まり子や修二のお父さんの視点、言葉も影響していたのが印象的だった。まり子が「誰か1人だけ本当のことを知ってくれてればそれで十分」と言うんだけど、いいこと言うなあと思ったらお父さんも同じようなことを言っていて。しかもそれがお母さんと結婚した理由に絡めてあって、やたら格好良かった。

野ブタ。な日々

1970.01.01 Thursday 08:59 by abetomo野ブタ。をプロデュース|-|-

いやー、自分でもどうしたのかと思うほど「野ブタ。をプロデュース」にはまっている。ついに専用カテゴリを作ってしまった。サイドメニューのカテゴリ欄に木皿脚本・三谷脚本・クドカン脚本のドラマ名が並んでいて笑える。

なんでこんなにはまったのか?個人的に“彰萌え”なこともあるけど、他人のレビューを読むのが楽しくてたまらないからだと思う。つまりドラマを見ただけでは飽き足らず、他の人はどう解釈したんだろう?と気になってしまうのだ。こんなことは「新選組!」以来かも。実は「タイガー&ドラゴン」だってここまではまってなかったから。

実際、読みごたえのあるレビューが多くて、みなさんよく観察してるなーと感心する。アイドルドラマを装っていながら実はとても深い世界を描いているので、大人が共感できるドラマと捉えている人が多いみたい。いろいろ考えさせられるし、書いてみたくなるのかな。

で、その中でも一番注目しているのが「週刊 野ブタ。」というブログ。

野ブタ。をプロデュース 第6話

1970.01.01 Thursday 08:59 by abetomo野ブタ。をプロデュース|-|-

はー、今回も深かったなー。

プロデュース作戦的には「グッズを売って野ブタ。の人気を上げよう」というシンプルな話だったんだけど、そこにお金の力(の怖さ)を絡めて「物事には表裏がある」ということを描いてみたり、また、修二たちの進路と、彰の父や横山先生(やその他大勢の大人たち)の選んだ道とを対比して描いたりと、たった1話の中でよくまあこれだけ詰め込んでいるなあと感心した。情報量多くてオンエア1回見ただけではピンとこなかったけど、ビデオ2回見てようやく飲み込めたって感じ。

ちなみに、冒頭で修二のお父さんが友情の話をしてるときに、スーツケースを抱えた彰が「やばいことになった」と言って登場したもんで、もしやエンディングの歌詞そのままに「友情」をキーワードにした展開になるのか?と思いきや全然違ってた。まあ、豆腐屋のおじさんと彰のお父さんの友情を感じるエピソードはあったけどね。

さて今回もグッズ販売を通して修二と信子の価値観がぶつかり合うわけだけど、「数字で明確な結果を出すこと」と「誰かの役に立つこと、誰かの記憶に残ること」という相対する考え方が出てきた。これって、社会人なら誰でも葛藤した経験のあることなんじゃないかな?果たして、これからこういう経験をするであろう同世代の中高生たちが見てどう思ったかは分からないけど、いま現在大人社会にいる身としてはとても引き込まれてしまった。

あと、彰のお父さんや横山先生が自分のやりたかったことを諦めて堅実な生き方を取った、という話にしても、なんかほんとーに大人のほうが共感できるエピソードだったと思う。

で、修二は冒頭で「俺たちもさ、こんな退屈そうなオッサン連中みたいになっちゃうのかな」なんて思っていたのが、グッズ販売で痛い目にあったり数字以外の価値に気がついたりするうちに「この人たちも、悔しかったり嬉しかったり、誰かを大事に思ったりしながら、働いているのかもしれない」と思うようになったのは、例によって成長した証だったかと。

と、ここまではいつものパターン。明らかに違う様相を呈してきたのは彰。

「プロデュースするってことは、みんなが欲しがるものになるってことか」ということに気がついてしまった彰。もっともこの時点では信子はまだ人気者ってほどではないんだけど、いずれそうなることを理解した彰は「寂しい」と思った。信子に友達ができたのは喜ばしいことだけど、それ以上に苦しさのほうが増してきたらしい。

そしてついに「プロデュースやめたいんだけど」と修二に言ってしまう。驚く修二に「苦しすぎるから」と答える彰。「野ブタがみんなものになるのが苦しい。野ブタは俺だけのものにしたい。本当は誰かに見られるのも嫌なんだ」

・・・ううう、なんか胸が痛いよ〜。恋しちゃって「どうしよう!」と騒ぐだけの楽しい段階だったときは、見てるこっちも「た〜のし〜い」だったけど、真顔でこんなこと言うの見ると、普段がアレなだけに急に大人になってしまったようで寂しくなった。親戚のオバちゃんみたいだな私。

野ブタ。をプロデュース 第7話

1970.01.01 Thursday 08:59 by abetomo野ブタ。をプロデュース|-|-

うわあ、なんか見るの辛くなってきたよー。今までで一番切ない回だったなあ。

前半は先生たちの宝くじ騒動や彰の「結婚したい」発言、修二父の“ダダこね”なんかがあって笑えたけど、後半は辛かった。もちろんおもしろくないわけじゃなくて、むしろ逆。

修二の撮った映像を通して修二自身にひかれていく信子と、それを見て嫉妬してしまう彰。嘘をつき続けることが苦しくなってきた修二。ついに修二の本心を知ってしまったまり子。せっかく編集したビデオを壊されてしまった信子。信子を諦めるために放送室で歌う彰。そして、人に嫌われることを恐れる修二。

どれも切なくて痛くて、見ていて辛かった。そしてここに至るまでのあれやこれやがあったからこそ、そう思えたのだろうし、思い返すと一見無関係そうなエピソードもやはり無駄ではなくて、見事な展開だなと思った。

とはいえ、彰が初恋を諦めてしまうのが意外と早くてやや強引な気がした。でも、このへんで彰に気持ちを切り替えてもらわないと話が先に進まないんだろうな。ここから先はきっと、人に嫌われることを恐れる修二と、その気持ちがよく分かる信子に焦点が絞られていくのだろうから。「次にいかないと、ね」なわけだ。

ところで私も実は高校時代放送部だったんですが、信子たちが学校でビデオ撮影するシーンとか、編集したビデオを放送室で皆で見るシーンとか、とても懐かしくてグッとくるものがあった。今どきVHSテープなんて使うか?とツッコミながらも、VHSテープであることがかえってツボだった。まさしくアレは(私の)青春ですよ。何これ、青春再放送?(byハチクロ。意味違うけど)

しかしテープを切って破壊するのとか、切れたテープをつなげて修復するのとか、確かにデジタルでは成立しない話ではあったな。

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