金谷ホテルに着いたのは16時ごろでした。エントランスに車で乗りつけると、ホテルマンがやって来て、フロントまで荷物を運んでくれました。

金谷ホテルの入り口
私たちが予約したのはスタンダードタイプの部屋だったのですが、空き部屋が出たのでデラックスタイプに変更してくれたとのこと。予定より広い部屋になって、ラッキーでした。
というわけで、今回泊まった部屋はここ。ただし、改装した部屋なのでクラシックタイプではなかったのですが・・・。

部屋に置いてあった灰皿と、部屋の鍵。カードキーじゃなくて、本当に昔ながらの鍵。キーホルダーの板は日光彫だそうで。
ディナー(コース料理)の時間は18時からだったので、それまでホテル内を探検することにしました。

2階のダイニングルームの隣にある談話室(?)

談話室から正面玄関の回転ドアを見下ろしたところ

ダイニングルーム脇の階段。赤絨毯に白階段がステキ!

1階から2階へ上る階段の壁に飾られている写真

2階の廊下
階段や廊下、ロビーなど、いたるところにホテルの歴史を紹介する写真が飾られていました。また、本館の東側にある「竜宮」と呼ばれる建物(プール・スケートリンクがある)で、ホテルの創業当時から戦後くらいまでの様子を紹介する写真展をやっていたので、それも見てきました。
このホテルは、日光東照宮の楽師だった創業者が「ヘボン式」のヘボン博士を自宅に泊めたのをきっかけに、外国人用の民宿として開業したのが始まりなのだそうです。展示されていた数々の白黒写真には、「竜宮」のスケートリンクでスケートを楽しむお客さんの様子や和服で働く女性従業員たち、路面電車が通っていた頃のホテル周辺の様子、増改築されて立派になっていく建物など、明治〜大正〜昭和の金谷ホテル史が写っていました。
それにしても、こういう写真を見ると、昔は上流階級のリゾートホテルだったということがよく分かります。今も憧れの高級リゾートホテルであることには違いないだろうけど、この時代に庶民として生まれていたら絶対泊まることのできない場所だっただろうなあと思いました。
写真展を見た後は、1階へ下りてみました。

本館1階ロビー

左:ロビーに掛けてあったボンボン時計
右:ロビーに置いてある書き物机
1階のロビーは本当にレトロな雰囲気で、時計の針の音だけが聞こえる静かな場所です。ここで新聞を読んでいると、なんとなく優雅な気持ちになりました。ちなみに、書き物机の窓際のすみっこにはLANケーブルが丸めてあり、そこだけ妙に現代的で可笑しかったです。

左:フロントの様子
右:玄関を入ったところに置いてあるベンチ

玄関の外側。赤いポストが置いてある

庭から本館を見たところ
とまあ、こんな感じでホテル内外を散策したり写真を撮ったり写真展を見たりしているうちに、ディナータイムがやって来ました。続く。